図画工作科 H25年度の研究・実践

研究テーマ
美的言語をつなぎ、つながり合い、新しい「知」を創り出していく子どもの育成

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楽しい授業実践を紹介します!

1年 ちいさなかみから つながるおはなし

お話をつくりながら小さな紙に絵を描いて、その紙をつなげていきました。子どもたちは物語を語りながらそれを絵で表現していました。時間と空間の両面で広がりが見られました。背景は、以前使ったローラーで描きました。線を道に見立てたり、海の波に見立てたり、カードに描かれる絵と無関係ではありませんでした。

1年 じゅわあとそめて みつけたよ

ポスターカラーを使って、不織布を染めてみました。できた模様に描き込んで宝の地図をつくりました。偶然現れた色や形から思いを広げて楽しいお話を紡ぎ上げていました。不織布にそのまま絵をかくのはフワフワしていて難しいので、上に透明シートを置きその上に油性ペンで描いていきました。

1年 ならべて つなげて

まず、洗濯ばさみを並べたりつなげたりして、遊びます。子どもたちはその独特の形や色から発想を広げ、お花畑やヘビ、恐竜などをつくっていました。最初は平面的な表現が多かったのですが、立体的な表現に目を向ける子どもが現れ、表現がより多様になりました。この子どもは、洗濯バサミをつかって、恐竜をつくりました。目玉は画用紙に描いてから貼りました。

1年 コロコロ ペッタン みつけたよ

ローラー遊びやスタンプ遊びをした後に、思い付いたお話を油性ペンで描き込みました。ローラーは、ゆっくり気持ちを込めてころがすことを伝えました。ゆっくりころがすことで、自分がどのようにころがしたいのか、ころがした跡はどうなっているのかをその目で確かめながら製作を進めることができるからです。

3年 私の花をえがこう

 下書きをせず、パレットですてきな色ができたら、タッチを工夫しながらのびのびと描いていきました。できるだけたくさんの色をつくること、筆づかいを工夫することを指導しました。筆づかいに勢いがあり、楽しく個性的な作品がいっぱいできました。

3年 スチロールピースの形から生まれたよ

 厚さ3ミリのスチレン版をカッターを使って自由に切り、いくつかのピースに分け、それを組み合わせてつくりたい形をつくります。子どもたちはピースの組みあわせを様々に試しながら自分の形を見つけ出していきました。ピース同士を組み合わせる切り込みには一工夫あります。(企業秘密です 笑)

3年 見つめてみよう!デジタルカメラを使って

 この題材では、まず、身の回りの面白い形や色を見付けてデジタルカメラで撮影します。カメラの使い方を一通りマスターしたら、次は、「顔」に見える場所をねらって撮影し、その顔も持ち主を思い浮かべながら絵に表していきます。ここでも、下書きなんてしません。筆でどんどん描いていきます。物語は描きながら生まれてきます。そして、言葉で語るように描けると良いなといつも思っています。

4年 思いのままにハッポウ好きロール

 3年生でも使うスチレン版(3㎜、5㎜)を熱線カッターで自由に切っていきます。熱線カッターを使うと、平面から不思議な形がどんどん生み出されていく面白さに、皆夢中になります。
ここでは、「思いのままに」を感覚をはたらかせながら適当に切っていくこととして取り組みました。考えて「木」を切るよりも、適当に切ってできた不思議な形を組み合わせる方が生き生きとした「木」になります。それだけ、自然は不思議で意外な形でできているということかもしれませんね。

4年 ドロドロねん土の形から生まれたよ

 「生まれたよ」シリーズです。液体粘土で、タオルやシャツを固めます。この時に、変化や動きのある形をつくることが大切です。べとべとに濡らしたタオルをドサッと置き、良い形になるように中に支えとなる新聞紙や針金ハンガーを入れて形をつくります。乾くまでは何度も形をつくり直すことができます。できた形を色々な方向から見て、思い付いたもの・ことを表現していきます。右の作品は「おばけのパーティー」だそうです。

5年 糸のこドライブ~立体パズルをつくろう~

 毎年、5年生では電動糸のこを使った作品をつくります。できた、ピースを平面的に貼り付けて、でこぼこにした画面に絵をかいたり、ぐねぐねの形を組み合わせて立体をつくったりしていますが、今年は立体パズルをつくってみました。立体パズルなので裏表が見えてしまします。だから、たくさんの子どもたちが一面をローラーで色をつけてから切りました。

5年 グラデーションを使って

 好きな2色を選んでグラデーションをつくり、できた模様から想像することをペン等でかきいれていきます。色づくりの勉強は、色々な方法で行っていますが、この題材もその一環です。ただ、色づくりに終わるのではなく、できた色をつかって自分らしい作品をつくり出していくことが大切だと思います。「試し」や「練習」なんて必要ないのです。この子どもは、できた色と形だけでデザイン的に画面を構成していますが、大半の子どもはここに、人や動物などの具体を描き入れていました。

5年 段ボール建築に挑戦

    段ボールを切ったり、切り抜いたり、折ったり、貼り合わせたり、積み上げたり……様々な操作を組み合わせて自分の建物をつくっていきます。.途中から製作のスピードを上げるためにホットボンドを用意しました。(最初から用意すると頼ってしまうので)また、円切りカッターを用意しておくと、美しい円が簡単にでき、円の美しさを使った表現が可能になります。片面段ボールは、剥いでなみなみを出すと同じ表現ができます。

6年 画家に挑戦

子どもたちは、まず、本やWEB上の資料を使って作品を鑑賞し、自分の挑戦する作品を選びます。そして、それを立体で表現するための方法や材料を考えます。また、立体で表現するだけでなく、自分らしい挑戦の仕方も考えます。ある子どもは、デジカメで撮った自分の姿を作品に入れました。ある子どもは、二つの作品を一つの立体にまとめました。ムンクの「叫び」を選んだ子どもは(結構人気があるんです)耳を押さえている自分の姿の後ろに選挙カーやお母さんの怒鳴る姿を置きました。毎日「受験!勉強!」と言われているんだなと納得し、それを作品の形で笑い飛ばせる子どもの力に感心しました。富嶽三十六景の神奈川沖浪裏の絵の中に、黒船を置き、自分の写真をペリーに見立てて置きました。社会科の学習が生きた洒落だなと思いました。因みにWEBは、WebMuseum(http://www.sai.msu.su/wm/paint/)が便利だと思います。